東小金井駅前メンタルクリニック

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不眠症・睡眠障害

Insomnia / Sleep disorder

不眠症・睡眠障害とは

不眠症・睡眠障害

睡眠障害にはいろいろありますが、最も多くみられるのは不眠症です。
日本では成人の約5人に1人は睡眠に関する何らかの問題を抱えており、不眠症は誰もかかりうる疾患と言えます。不眠症といっても様々なタイプ、原因があります。

不眠症のタイプ

入眠困難 寝つきが悪い、床についても眠りにつくのに時間がかかる
中途覚醒 夜中に途中で何度も目が覚めてしまい、その後なかなか眠れない
早朝覚醒 朝起きる予定時間より2~3時間早く目覚めて、その後なかなか眠れない
熟眠障害 眠りが浅い、ぐっすり眠った感じがしない

不眠症の原因

  • 身体的な要因による不眠 痛み、かゆみ、吐き気、せき、頻尿、下痢などによる
  • 環境要因による不眠 音、光、寝る前の仕事による緊張やパソコンやスマートフォンの光刺激による
  • 心理的な要因による不眠 悩み事、心配事、親しい人の病気や死など心理的なストレスによる
  • 心の病気(精神疾患)による不眠 うつ病、不安障害、統合失調症などによる
  • 薬による不眠 ステロイド、インターフェロン、喘息治療薬(テオフィリン)などによる
  • 嗜好品による不眠 アルコール(飲酒)、カフェイン(コーヒーなど)、ニコチン(喫煙)による
  • 原発性不眠(原因不明の不眠) 上記のような不眠の原因がみられないが、十分な睡眠が得られない状態

不眠症の治療

不眠症の治療は、不眠の原因となる原因を取り除き、不眠の原因の病気を治療し、睡眠を改善するように環境や生活習慣について指導し、それでも不眠が改善しない場合には不眠のタイプに合わせた睡眠薬を使用します。

入眠困難には、超短時間作用型または短時間型睡眠薬やラメルテオン(メラトニン受容体作動薬)を使用します。中途覚醒や早朝覚醒には、中時間作用型または長時間作用型睡眠薬やスボレキサント(オレキシン受容体拮抗薬)を使用します。
その他、睡眠作用の強い抗うつ薬(ミアンセリン、ミルタザピン、トラゾドン)や少量の抗精神病薬(クエチアピン、レボメプロマジン)を用いることもあります。高齢者の不眠には転倒・骨折の危険も考慮し、筋弛緩作用が少なく脱力や転倒などの副作用が少ない非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を用います。

より良い睡眠のための生活習慣
  • 朝は一定時刻に起床する 一定時刻に起きることで、寝付く時間が安定します。
  • 朝の日の光を浴びる 太陽の光を浴びると約15時間後に眠くなるように体内時計がリセットされます。
  • 自分に合った睡眠時間を 睡眠時間は人それぞれで、歳をとると睡眠時間は短くなり朝型化し、日の長い季節では短くなり、日の短い季節では長くなります。短い睡眠時間でも日中に眠気で困らない程度の自然な睡眠をとることが目安です。自分に合った睡眠時間を見つけてください。
  • 昼寝は午後3時までに30分未満 午後3時以降の昼寝は夜の睡眠の妨げになります。また30分未満の睡眠が集中力や作業効率を上げると言われています。
  • 規則正しい食生活、日中の適度な運動習慣 朝食はからだとこころの目覚めに重要です。定期的な運動や規則正しい食生活はより睡眠をもたらします。
  • 寝る前に自分なりのリラックス法 寝る前に仕事などの緊張した状態では眠りにつきにくいので、ぬるめの入浴、穏やかな音楽、アロマ、軽い読書などで自分なりのリラックスの方法を見つけましょう。
  • 寝る前に刺激物はとらない カフェイン(コーヒーなど)やニコチン(喫煙)には眠りを妨げる作用があります。
  • 飲酒はしない 睡眠薬代わりの飲酒はかえって睡眠を悪くします。アルコールは寝つきを良くする作用もありますが、利尿作用もあり、深い睡眠を妨げますので、睡眠の質やトータルの睡眠時間を減らします。
  • 眠くなってから寝床に就く、就寝時間にこだわりすぎない、朝は一定時刻に起床 眠れるだろうかと心配しすぎて早く寝床に入ると、かえって寝つきが悪くなります。
    眠くなってから寝床につくことで寝つきがよくなります。

参考文献
健康づくりのための睡眠指針2014 厚生労働省健康局
眠りのための12ポイント 内山真

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